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宝石の種類
スフェーン
結晶がくさびの形に似ていることから、ギリシャ語で「くさび」を意味するスフェノス(Sphenos)に由来し、その名がつけられました。
和名ではチタン石、またはくさび石と呼ばれ、ケイ酸塩鉱物の一種で組成にチタンを含みます。
スフェーンはディスパーションと呼ばれる光線をとらえ、まるで虹色のように輝くスペクトル色にするという珍しい性質があり、屈折率ではダイヤモンドを凌駕する数値を持っています。
産地として有名なのはロシアとパキスタンで、ロシア産は鮮やかなグリーン色ですが暗い色のものが多く、スフェーンの特徴であるファイアが見えにくいものが多いです。
パキスタン産は、ヒマラヤ山脈の標高2500mもの高地で採掘され、ペンライトなどを当てると強く虹色に瞬きます。赤く輝くものもあり、それは別名「カラーチェンジスフェーン」とも呼ばれます。