カテゴリー:
宝石の種類
キャシテライト
酸化鉱物の一種で、和名では錫石と呼ばれます。
錫を含むことから、ギリシャ語で錫を意味するkassiteros(カシテロス)に由来し名付けられました。
ブラック、ブラウン、ダークブラウンなどの不透明で暗いカラーのものが多いですが、稀に透明度の高いレッド味の強いライトブラウンが産出されることもあります。
宝石品質で採れることが少ないキャシテライトですが、分散率がダイヤモンドよりも高く(0.071、ダイヤモンドは0.044)、ファセットカットにカットされたものはブラウンダイヤモンドやジルコンと間違われるほどの強いファイアを放ちます。
またキャシテライトは、角度によって色が変わって見えるという多色性を持っています。錫鉱石はほぼキャシテライトしか存在しないため、錫としてブリキ缶や食器の原料に用いられることが多くあります。